
今週の月曜日から開幕したICANNナイロビ会議ですが、弊社は以下の会議にリモート参加いたしました。
- Introduction to New gTLDs (current status of the program)
- Registrar Stakeholder Group Meeting
- ccNSO Members Meeting
- DNSSEC Workshop
- GNSO Vertical Integration Working Group Meeting
- Zone File Access (“ZFA”) Advisory Group Meeting
- Registration Abuse Policies Initial Report Information Session
- Update on SSR Efforts
上記のミーティングに参加したことで、それぞれの問題が現状でどの程度解決されているのかということについての最新情報を得ることができました。 本日3月11日が今回のナイロビ会議で終日ミーティングが行われる最後の日で、パブリック・フォーラムが行われる予定です。明日行われるICANN理事会 の終了と共に、会議全体が終了します。
以下は、今回のICANN国際会議の議論のサマリーとなります。
新gTLD商標保護問題について
新gTLDを取り巻く商標保護の問題について、ほとんどのトピックで一般的なコンセンサスがとれている。次回のドラフト申請ガイドブック第4版 (ブリュッセル会議前の6月初旬に公開予定)にて、ソリューションが提案される模様。しかし、GAC(政府諮問委員会)はこの件について異なる 見解を持っている。(詳細は下記参照)
EOI(関心表明)及び事前登録について
今回の会議で最も注目を集めているトピック。アーバンブレインでは、8日の時点でEOI Panel Discussionについてのレポートを掲載。 GACミーティングでは、他にも「ICANNはどの様にして全ての問題の解決に目処を立て、EOIの開始日を取り決めるのか?」という件にかんして議論された。
新gTLDに対するGAC(政府諮問委員会)の動き
現在GACでは、委員長からICANNに対しての正式な意見書の提出を企画しています。意見書には新gTLDプログラムに対するGACからの提案及び 募集が開始されるまでに解決されなければならないタスクについて記載される予定。特に経済的需要の調査について、新gTLDの需要はどのくらい 見込めるのか、またプログラムを運営するに当たっての費用と利益について更なる研究が必要であることが記載される模様。 その他、商標保護及び地名TLD問題についても、各国企業及び各政府の権利を最大限に守るために更なる検討を要求する旨が記載されることに。
ゾーンファイルアクセス(Zone File Access=ZFA) AG会議
ゾーンファイルアクセスは通常FTPにて接続されるもので、ICANNが設立される前から使用されている。ゾーンファイルには様々な情報が蓄積されており、 それらの情報をもとに「商標保護情報」「ドメイン名投資情報」「競合分析情報」などに関するデータを作成することが可能だ。ゾーンファイルへ のアクセス権は全てのgTLDレジストリより、レジストリ利用規約を承諾した相手に寄与される。現在問題となっているのは、現行のシステム が既に拡張性の限界点まで達してきていることで、今後数百という新gTLDが登録される為には、新しくアクセス用のシステムを開発するべきであるという意見がある。 共通のZFAシステムを新規開発することによって、ccTLDレジストリもZFAサービスを提供することが可能となる見込みだ。
GNSO 垂直統合(Vertical Integration)WG会議
本会議ではあまり進展がなかったといえるだろう。レジストリ/レジストラの垂直統合問題については解決に時間がかかることが予想される。 アーバンブレインでは、ドラフト申請ガイドブック第4版が公表されるまでの間に、このトピックについてコンセンサスがとれるのかどうか注目したい。 ※垂直統合問題とは、レジストリとレジストラ間の相互所有を認め合うかどうかということ。
ドメイン名登録悪用対策ポリシー
ドメイン名登録悪用対策ポリシー(Registration Abuse Policies Working Group=RAPWG)は、提案についてのパブリックコメントを3月28日まで募集している。 同グループからの提案書には、サイバースクワッティング、フロントランニング、苦情サイト、偽ドメイン更新通知、クリック課金、ドメインテイスティングなど の悪用方法について記述されており、その対策方法が提案されている。
